縦の糸はホラー 横の糸はゾンビ 織り成す布はいつか誰かを暖めうるかもしれない

ホラー映画 ゾンビ映画 B級映画のあらすじ・ネタバレ・レビュー・感想を書きます!個人的なレビューや評価ですがおすすめを書いていきます。ネタバレが多いのでネタバレOKな人だけご覧ください!

【映画レビュー】サンズ・オブ・ザ・デッドのあらすじとネタバレ【ゾンビとの意外な関係】

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 「デッド」とつくものはとりあえずツタヤで右から左まで借りることにしているので、もちろんこれをチョイス。ヒルズハブアイズみたいなパッケージだなあと思いながらこれは期待が高まる。

思ったものと全然内容が違いましたが、いい意味で裏切られました。まずはストーリーから 

サンズ・オブ・ザ・デッドの評価とキャスト

75/100点

 商品の詳細

 【キャスト】
ブリタニー・アレン
フアン・リーディンガー
クリストファー・ヒギンズ

【スタッフ】
監督:コリン・ミニハン
脚本:スチュアート・オルティス、コリン・ミニハン
製作:ブランドン・クリステンセン、ビック・トラン

 サンズ・オブ・ザ・デッドのあらすじ

 ゾンビが蔓延した終末世界――。

ゾンビの脅威にさらされた町から脱出するため、モリーは恋人のニックと空港へ向かっていた。

しかし道中、ニックが無残にもゾンビに食い尽くされ、モリーはたった一人、貪欲なゾンビと共に砂漠に取り残されてしまう。 ゾンビの動きは鈍く、容易く逃れることに成功したモリーだったが、そのゾンビは眠ることもなく、ただひたすらモリーの後をつけ回す。 砂漠での過酷な状況下、モリーの体力は消耗し切り、わずかな食糧も底をつき始め…。

 サンズ・オブ・ザ・デッドのレビュー・ネタバレ

はじめはグダグダなパニックものかと思い、すぐ見るのをやめようと思いました。

バカな男と女のカップルがゾンビに襲われて「あぁ、こりゃすぐ死ぬな」とすぐにわかる展開、、、、開始15分は本当に苦痛でした。

 

でも見るのをやめなくてよかった!

 

それから自体は一変。ん?ゾンビ全然出てこないのです。いつもなら、この時間帯ならワラワラとゾンビが出てきてたちまち惨劇の光景ですがこの映画では結局ゾンビはほぼ1匹しか出てきません。

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 最終的にモリーとゾンビに友情(?)が生まれるという不思議な展開です。

非常に興味深く拝見しました。

モリーは薬漬けでろくでもないバカ男と付き合っていますし、自分の子供兄弟に育てさせているし、ハッキリ言ってクズ人間以下です。

もしゾンビがいない世界であれば麻薬のやりすぎでそれほど長生きもできず、これはこれで悲惨な最後を迎えていたのではないかと思います。

 

ですがゾンビのスモール(ち○ちんが小さいという嫌味)と死の追いかけっこをしているうちにどんどん自分自身に正面に向き合うことになります。

何もない砂漠の上で、ゆっくり歩きながら人生の危機を迎えるというのはスティーブンキングの「死のロングウォーク」という小説でもありました。

この本ではある大会で歩くことをやめると その場で射殺されるが、優勝すれば褒美がもらえるという趣旨の本ですが、歩きながら若者たちはそれぞれの人生を走馬灯のように振り返っていきます。

 

本作でもモリーは自分が今までしてきたおろかな行為を振り返り真剣に生きたいと願うようになっていきます。

そしてさらに本作で皮肉なことにおそらくゾンビのスモールがいなければ、モリーは40kmという道のりを限られた装備で歩ききることができなかったとも考えられます。

今までのモリーであればタバコと麻薬のやりすぎで力尽きていたでしょう。いえ、それ以前にこの手の人たちは自分で何かをやりきることをしないのでそもそも40キロは歩けなかったでしょう。 

彼女の堕落生活の象徴である麻薬もスモールが破くことで彼女は全うな判断ができるようになりました。

世の中にはゾンビよりもクズなやつもいっぱいいるということがとてもよくわかる映画であったと思います。

サンズ・オブ・ザ・デッドの最後に

結局ゾンビ映画やホラー映画だと思ってみているといつのまにかとってもほっこりしてしまう映画でした。

相変わらずゾンビ映画ですので何も解決しないで終了しますが、彼女にとっては大きな一歩を踏み出しました。

私たちの生活も一つづつ小さな成功や成長によって構成されていますので彼女にとってやっと転機が来て本当に見た後は得も言えぬ満足感になりました。

 

また、ところどころに監督の細部のこだわりが見え隠れする映画です(タンポンを使った作戦なんかは地味に好き)

 普通のゾンビ映画に飽きた人はぜひ見るといいとおもいます。

強いて難点を挙げれば「ジョージ・A・ロメロ監督の名作ゾンビ映画3部作に匹敵すると絶賛」という文句は言いすぎだと思いますね。