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映画ラスト・サバイバーのあらすじネタバレ【新しいタイプの死のゲームへようこそ】

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映画ラスト・サバイバー

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ラストサバイバーのキャスト・評価は?

出演: アリ・スリマン, マイサ・アブド・エルハジ, マフムード・アリ・アトラシュ, ルバ・ブラル, サメール・イスマイル
監督: アリ・F・モスタファ

 

評価:80点/100点

 

ラスト・サバイバーのあらすじ

戦争によって荒廃した世界。大地は汚染され、生存者たちが飲めるきれいな水は限られていた。

街はずれの廃墟に集まった男女10人。

彼らはわずかな飲料水を分け合い、いつ侵入者が現れてもいいように出入り口を砦のように固め、静かに暮らしていた。

ある夜、外部の無法者に襲われた父親を旅人ムサに助けられたエイサは、彼を何日間か砦の中に泊めることに。

しかし、安心しきって信用してしまったエイサたちはムサによって、突然エイサの父親を殺害されてしまい、そのまま姿を消した。

怒るエイサだったが次の瞬間、外のタンクから引いていた水が止まってしまう自体になり、それまで10人で住んでいた安息の時間は少しづつ狂いはじめるのだった。

エイサはタンクを調べに行くが、そこには恐ろしい死のトラップが仕掛けられていた。また一人また一人、どんどんムサによって仕掛けられたトラップによって倒れていく。仲間を助けるため奔走するエイサだが、至る所で死の罠が彼に襲いかかり、遂には他の仲間たちにも魔の手が迫りくるのだった。

果たしてムサの目的は何なのか。

エイサは他の仲間を助けることができるのか。

ラストサバイバーのネタバレ

本作はアラブ視聴国連邦で撮影された貴重な映画です。

もちろん制作はハリウッドから出ていますが、撮影自体はアラブ首長国連邦で撮影されたものです。

出演者も中東系の人たちばかりで、そこら辺も非常に新しい感じの映画でした。

ちなみにラストサバイバーズと言うまったく別の映画がありますが、こちらはくそつまらないのでご注意ください。

このラストサバイバー自体は 人類がほぼ滅亡した後の世界で 生き残っているわずかな人たちの話です。

表紙にも書いてありますが、スタッフはインシディアスと死霊館のメンバーという豪勢なメンバーが勢揃いのスリラーに仕上がっています。

制作陣が有名映画のスタッフということもあり、作品自体は非常にクオリティの高い出来に仕上がっています。

特に死のトラップはハラハラドキドキするような突然の展開や早い展開でどんどん起こるので見ていてテンポの良さが気に入りました。まさにスリラーという名にふさわしい不気味な世界観が醸造されており、見ていて続編が見たくなるような出来栄えだったと思います。

最終的にほぼ9割の人間が死んでしまうので、そういう意味では映画パーフェクトトラップに近いような救いようのない展開にではあります。

ただ、パーフェクトトラップに比べると残虐性が少ない分、見ていて安心する人と少し物足りなさを感じる人はいるでしょう。

ただこういったサバイバルとスリラーが融合するような作品は中々ないので個人的には見応えがあったと思います。

後はもう少しシナリオに厚みが欲しかったところです。

ムサたちはなぜ死のトラップを仕掛けたのか?

そこのところをうまく厚みを持たせてあげればSAWのジグソーのようなキャラクターが出来上がっていたかもしれません。

途中で「生きるべき人間が生きるのだ」というふわっとしたことを言っていました。

また、最後の方にとってつけたように侵入してきたメンバーらが自分たちにふさわしいメンバーを探すことが目的だと言っていました。(つまりテストをしてみんなを試していたということですね)

ただ、その割に彼らの仕掛ける死のトラップがあまりにも精工すぎて、あれはテストというより完全に殺しに行ってるだろう、というつっこみが入りそうでした。

死のトラップもよく内容が考えられていました。SAWのように痛みを伴う仕掛けというよりは助けようとすると相手が死んでしまう、かつ次の死のトラップが自動で発動するようになっているところはいいですね。まるでピタゴラスイッチのようです。

一番よかったシーンはやはり、ラストのシーソーのシーンです。最後ムサとエイサの彼女が両端に乗った状態での格闘シーンで、エイサを助けるために彼女が自らを犠牲にしてシーソーから飛び降りて首をくくります。

残酷なゲームではありますが、人間の尊厳を極限状態でも持ち続けるドラマのある展開を作ったのはあっぱれと言えるでしょう。

それにしても首つりのシーンは多いですね。どうしても滅びた世界なので物がなさすぎるので結局大掛かりな装置を作れず、シンプルイズベストということで首つりになるのでしょう。

しかもR18を避けるためにスプラッタにしないように刃物なんかは少なめにするためにも、この首つりという描写は一役買っていると思います。

 

ラスト・サバイバーの最後に

B級映画ではあるものの、その作りは細かく作られており、最近のとりあえずスプラッタや拷問を多めに入れて派手に着飾った感じのスリラーとは一線を画していたことは明らかです。

はじめの穏やかな感じのスタートから父親という最大のリーダーが一番初めに殺されることで物語はクライマックスに向けて突然走り出す感じはとても見ていてよかったです。

SAWにはじまるシチュエーションスリラーは多くのクローズドな空間で製作しつくされた感じがあります。しかし、本作のようにサバイバル要素とシチュエーションスリラーを組み合わせることにより、少しの生き残った人間が無残にも死のゲームに巻き込まれていくその残酷さが不条理さを上げていました。

どうしても死のトラップがある以上、人が死ぬシーンは多くなりますが、スプラッタというほどの血は飛び散りませんのでおすすめの映画ではあります。