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スパイダーマン:ホームカミングはなぜこんなにもつまらない駄作なのか?

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スパイダーマン:ホームカミングはなぜ駄作か?

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 スパイダーマン:ホームカミングのキャストと評価

<スパイダーマン:ホームカミングのキャスト>
ピーター・パーカー/スパイダーマン:トム・ホランド(榎木 淳弥)
エイドリアン・トゥームス/バルチャー: マイケル・キートン(大川 透)
ハッピー・ホーガン:ジョン・ファヴロー(大西 健晴)
ミシェル:ゼンデイヤ(真壁 かずみ)
メイおばさん: マリサ・トメイ(安藤 麻吹)
トニー・スターク/アイアンマン: ロバート・ダウニー・Jr(藤原 啓治)
ペッパー・ポッツ:グウィネス・パルトロー(岡 寛恵)
キャプテン・アメリカ:クリス・エヴァンス(中村 悠一)

スパイダーマン:ホームカミングの評価

60/100点

スパイダーマン:ホームカミングのあらすじ

ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。
昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべくパトロールの日々。
ある日、スタークに恨みを抱く“バルチャー"(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。
アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは一人戦いに挑むが・・・。

スパイダーマン:ホームカミングのネタバレ感想・レビュー

スパイダーマン:ホームカミングを見ました。

スパイダーマンシリーズはトビーマグワイアー&サムライミのコンビからずっと逃さず見てきました。

スパイダーマン:ホームカミングはアベンジャーズを見てからでないとよくないという前評判だったので、とりあえずシビルウォーまでを一気に見てからスパイダーマン:ホームカミングを見ました。

結論から言えば、正直作品としては失望しました。

今日はスパイダーマン:ホームカミングがなぜこんなにもつまらないのかを書いていこうと思います。

前提条件としてのソニーとマーベル事情

まず知っている人もいるだろう、スパイダーマンを語るうえで、スパイダーマンをめぐる版権は絶対に知っておかないといけないと思います。

トビーマグワイアー&サムライミのスパイダーマン~アメイジングスパイダーマンはソニーピクチャーが権利を持っており、単独でつくっていたのですがそれが数年前に版権がマーベルにも手に入ったのです。

もちろん、アイアンマンをはじめアベンジャーズの面々はもちろんマーベルだから今回マーベルに版権が入ったことでスパイダーマンがアベンジャーズに入ることが実現したのです。

そのため、スパイダーマン:ホームカミングはこれまでのスパイダーマンという題名をとっていたとしても、製作元が単純な1社ではなく、ソニーとマーベル、そしてマーベルはディズニーの傘下なのでなんだかいっぱい製作元が介入してきている作品なのです。

まずはこの大前提がとても重要だと思っています。

改めてスパイダーマンのキャラの魅力は?

まずスパイダーマン:ホームカミング以前のスパイダーマンというのは悲しみを背負った孤独なヒーローというのがありました。

学校でいじめられていて、それでもヒーローになりたいと思って学校一美人の女の子に恋をする。

そして力を手に入れるけど、ベン叔父さん(スパイダーマン)や両親(アメイジング)などを亡くすという悲しい過去がありました。

そしてスパイダーマンの一番の悲しみは自分の正体を周りに話せないことです。

そういった明るいおちゃらけた会話やフリをしていたとしても、やはり心の奥底で満たされない孤独と戦うヒーロー、それがスパイダーマンなのです。

だから私たちは弱弱しいピーターパーカーが強くなった時に、孤独で戦うピーターがみんなに認められたときにとてもうれしく思い、それを過去の作品は色々な方法で表現をしてきました。

アベンジャーズのおまけヒーロー

スパイダーマン:ホームカミングのスパイダーマンは確かに強いですし、見た目はスパイダーマンと同じです。

でも彼が抱える悩みはただ一つ「アベンジャーズに入りたい」

それ以外はありません。

友達も学校も敵もはっきり言ってどうでもいいのです。スパイダーマン:ホームカミングの彼はアイアンマンに認められてアベンジャーズに入ることが目的なのです。

折角黒人の美人な彼女と相思相愛になったり、スパイダーマンシリーズでははじめて親友が彼の正体を知るというおもしろい題材を持ちながらも彼の頭にあるのはただ一つ

「アベンジャーズに入りたい」

 

承認欲求があるのはいいと思いますが、あまりにも考えが短絡的すぎてスパイダーマン:ホームカミングの彼はとてもヒーローと呼べるシロモノではないでしょう。

結局主流のアベンジャーズになれなかったおまけヒーローという立ち位置でしかありません。

おじさんの多いアベンジャーズの中で唯一の高校生参加であることを考慮してもキャラクターも軽すぎます。

スパイダーマンが軽口をたたくのはそれでも闇を抱えているからですが、スパイダーマンホームカミングの彼の軽口は本当に薄っぺらいもので終わってしまうのです。

トビーが昔言っていました「親愛なる隣人スパイダーマン」

スパイダーマンの魅力は宇宙から来た大きな敵を倒すのではなく、自分の街にいる悪党を懲らしめてくれるのが彼の魅力なのです。

 

ヒーローも小物なら悪党も小物

これまでのスパイダーマンの敵は全員なにかしらのスーパーパワーを持っていました。何より悪人として洗練されており、例えば薬によって悪者になっていたり、化け物になって凶悪な敵になっていました。

それもそのはず、所詮人間のプロパーで持つ邪悪さというのははっきりいって限界があるからです。

金持ちになりたいと思うやつはいても世界を滅ぼして金を儲けようというやつは中々いません。

もっと言えばスパイダーマン:ホームカミングでの敵は武器商人で(しかも生粋ではなく、元公共工事業者)どう見ても小物です。

彼は今の家庭を守るために武器を作って売り続けるという話ですが、どう見ても小銭を稼ぐ小悪党です。

武器商人は他国に武器を売ったとしても自分の住んでいる街で武器は売りません。戦場になってしまうし、アシはつくし、こんなの当たり前すぎてB級映画以下でしょう。

唯一彼女のオヤジが小悪党だったという設定は面白いですが、はっきり言って出オチで伏線を回収できているシナリオとは言えません。

これでは韓国ドラマのとりあえず劇的なシナリオを意味もなく放り込むのと同じで、スパイダーマン:ホームカミングはB級映画になってしまいます。

世界観ができていない

「大丈夫、スパイダーマンが来てくれる」

過去の作品に出ている人たちならみんな思っていたことです。

化け物が街で大暴れしていて、警察は手も足もでない状況で誰もがあきらめた時に彼は必ず現れるのです。

この世界観こそがスパイダーマンの持っている世界観なのです。映画を見ている人たちもそれを思っていて、誰かがビルの最上階から落ちてもちゃんとキャッチするのが彼なのです。

アメイジングスパイダーマン2のラストでロボットに乗った敵に町がむちゃくちゃにされる中で、勇気を持った小さな子供が一人立ち向かったときに彼はちゃんと現れました。

マスコミは彼を応援する者としない者で大きく分かれます。それは大衆もそうです。

応援しない者もはじめはいるけど、最後にはみんなスパイダーマンを応援している。

これらの世界観がスパイダーマン:ホームカミングでは1ミリもありません。

流れるのは学校の校内ニュースでやる気なさそうにスパイダーマンを実況する生徒キャスター。

笑いを取りにいっているのかもしれませんが、世界観もろくにできていない中では笑えません。まずは、スパイダーマンの世界観をしっかりと作ってから、ちゃんと笑いを取りに行ってほしいものです。

今回は冒頭書いたアベンジャーズとスパイダーマンが合流する記念の作品です。

諸悪の根源はアベンジャーズの世界観です。

今回のスパイダーマン:ホームカミングでは世界観がアベンジャーズに寄りすぎています。

しかもアベンジャーズの世界観はとてもダークでシビアな方向に寄りつつあるのです。

シビルウォーでキャプテンとアイアンマンが袂を分かってしまったのは記憶に新しいですが、そのダークでシビアな世界観をスパイダーマン:ホームカミングの世界に当てはめることは絶対にできないでしょう。

だから結果的にダークでシビアなアベンジャーズとおちゃらけなスパイダーマンが水と油のように分離しており、ものすごく中途半端な作品になってしまっているのだと思います。

 

スパイダーマン:ホームカミングの最後に

大罪を負うべきはアベンジャーズであり、マーベル(ディズニー)でしょう。

確かにシビルウォーでスパイダーマンが出てきたときにはとてもワクワクしました。

実際にキャプテンアメリカたちと戦っているのを見てこんなに満足したことはありません。

でも独立の作品にしてしまった瞬間に台無しです。

おい、アイアンマン二度と出てくるなよ!スパイダーマン:ホームカミングはそう願いながら見ていました。