縦の糸はホラー 横の糸はゾンビ 織り成す布はいつか誰かを暖めうるかもしれない

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【映画レビュー】ゾンビが大量発生するザ・ホードー死霊の大群ーあらすじ・ネタバレ感想

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ザ・ホードー死霊の大群のキャストと評価

【キャスト】
クロード・ペロン、ジャン=ピエール・マルタンス、エリック・エブアニー、オーレリアン・レコン

【スタッフ】
監督/脚本:ヤニック・ダアン&ベンジャミン・ロシェ、製作:ラファエル・ロシェ、製作総指揮:サヴィエ・ジャン

評価:85/100点

ゾンビ映画としての基礎を完全に抑えた良作。残酷なシーンばかりでなく、パニック、アクション、ホラーのバランスがとてもよくとれているため安心して見れる作品

 

ザ・ホードー死霊の大群のあらすじ

仲間をギャングに殺されて復讐心に燃える刑事たちが、そのギャングが篭もるビルへ乗り込む。

最上階の一室を前に奇襲の手筈を整えるが、刑事たちの目論みはばれて逆に制される。

外の援軍の規模を聞き出そうと尋問する最中、ギャングが拉致・殺害した別件の刑事が突如息を吹き返す。

ギャングに犠牲者が出る中、辛くも撃退するが、ゾンビと化した住人とギャングの犠牲者の追撃はなおも止まらない。

ビルの屋上に難を逃れた刑事とギャングの面々は、外の光景を見て愕然となる。遠く離れた町はまるで空襲にあっているかのように明るく光っていた。そして眼下にはゾンビの大群がビルに押し寄せていた。

ビルの外に押し寄せる大量のゾンビから脱出するため、両者は一時休戦して手を組んで外に出ることで協力する。

ザ・ホードー死霊の大群のレビュー・感想

 警官VSギャングVSゾンビの三つ巴の攻防を描いた作品。

実は私はゾンビ映画にはまるきっかけとなったはじめの一作です。

その分思い入れの強い作品ですし、私のアイコンも実はこの作品からとっています。

ゾンビ映画としての王道の一品

 もちろんはじめてみた作品だから思い出補正も入っていると思いますが、私には面白い作品です。

フレンチ映画はスプラッタが至高のイメージがありますが本作では少しスプラッタが入ったゾンビ作品です。

ゾンビのメイクが活かしてますよね。必要以上に顔色を悪くするメイクのゾンビもいますが、本作のゾンビは血だらけの中で目の色だけが異様で凶暴な演技が私にとって理想のゾンビを作っています。

ゾンビらしい頭を打ち抜かれないと死なない、というルールに忠実でとにかくタフなゾンビです。

アクション・ゾンビ・スプラッタの三拍子

 通常ゾンビ映画で銃が出てくるのはハンドガンばかりですが、今回はギャングと警官の抗争にゾンビが割ってはいるという状況でショットガンやアサルトライフルまで幅広く重火器が出てきて、撃ちまくりのアクションが展開されます。

スプラッタというほど血が飛び散るわけではないですが、やはり撃てば血が飛び散りますし、ナイフでクビをはねれば当然血がでます。そんな描写をごまかさずに出すにはこれぐらいの血の演出はあったほうが臨場感があります。

そしてさらにいいのはパッケージにも出てきますが。とにかくゾンビがいっぱい出てきます。

しかも俳優もそれなりにアクションの経験があるのか、終始ゾンビと戦い続けます。

アクション映画としてそれなりに満足できる内容でした。

やはりゾンビ映画と言えば頭がからっぽにして見れるところが本当にいいのでその点満足な内容でした。

ゾンビとしても迫力が出ているのはメイクだけでなく、実は建物にも秘密があると思っています。皆さんよくお化け屋敷ってその雰囲気だけで怖かったりしますよね。

本作では廃墟のビルというそれだけで怖いのに、壁に血が飛び散ってたり、横から突然ゾンビが出てきたり、そこらへんがおそらくゾンビとして、ホラーとしてのレベルをワンランク上げているように思います。

まるでザ・レイドで繰り広げられる戦闘が迫力あるのと同じで、廃墟の持つ吊り橋効果が見る者を興奮させるのだと思います。

ラスト・結末は?

 徒党を組んで戦うギャングと警官ですが、所詮は一時的な協力であり、うまくいくはずもなくそれぞれが個人の思惑で動き始めます。

 自らが生き残るために他人を犠牲にするもの、そして最後はもちろん女性警官のウィセムが生き残ったボスを撃ち殺して復讐をとげます。

この女性もかわいそうです。妊娠しておめでとうを言われるはずが、仲間内の警官からも褒められず、マフィアに旦那(浮気相手ですが)を殺されるわ、そりゃ個人プレイに走ってしまうのも仕方ないですね。でも強い女性はミラ・ジョボビッチしかり、ゾンビには付き物です。

 

ザ・ホードー死霊の大群ーの最後に

最近は色んなゾンビ作品ばかり出てきて何が王道なのかわからなくなってしまう時がありますが、本作は極めてまっとうなど真ん中作品だと思っています。

本作を基準として私はゾンビ映画を見ていると言っても過言ではないかもしれません。

無名の監督や無名の俳優かもしれませんが、世界観は完璧だと思っています。

やはりゾンビ映画はクローズドな空間で繰り広げられるのが一番です。まるでお化け屋敷にいるかのような雰囲気がホラーとしての完成度を上げており、間違いなくゾンビ映画の一つの基本形を作っていると思っています。

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