縦の糸はホラー 横の糸はゾンビ 織り成す布はいつか誰かを暖めうるかもしれない

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死霊の罠の映画感想とあらすじ解説【ネタバレあり】

死霊の罠のあらすじと映画感想

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まるで洋画の吹き替えのようなこの題名。

大抵の作品が死霊の○○というB級作品をいまだに量産している中で、この映画が出たのが1988年、私はまだアンパンマンに夢中だった頃です。

1980年代と言えば、アメリカのスプラッタ映画やスラッシャー映画は全盛期を終えようとしていた頃でしょう。

1970年代にはハロウィン、悪魔のいけにえ、エクソシストと恐ろしいホラー映画が最高に盛り上がっていたころです。

80年代も初頭は13日の金曜日、死霊のはらわたと多くのスプラッターホラーが生まれました。

一方日本ではそんなアメリカで売れまくった伝説のホラー映画たちがどんどん入ってきました。

ビデオ店にはこぞってホラー映画が並び日本でも試行錯誤で映画作る試みが始まります。

死霊の罠はそんな中でも日本から生まれた名作なのです。

今日はそんなホラー映画の歴史の分岐を作った映画のレビューです。

死霊の罠の評価

★★★★☆

日本のスプラッタ映画の中ではかなり古いものですが、当時としては画期的な映画だったのでしょう。

今見ても十分楽しめる内容で、スプラッタとしてもそれなりにグロがあるのでグロ好きには楽しめる映画です。

死霊の罠のあらすじ

TVレポーターの土屋名美は視聴者から届くビデオを紹介するテレビ番組の司会兼レポーターです。

ある日彼女宛にビデオが届いてそれを見ることにしますが、そのビデオには女性が拷問して殺される映像が収められており、さらに最後には自分の顔が挿入されていることに驚きました。

最近はつまらない動画か、エロ関連の動画しか届かないことに嫌気がさしていた名美は番組で取り上げようと同僚たちと一緒に取材に乗り込みます。

映像のヒントからいまは使われていない米軍基地のような場所であることが分かり、向かいます。

とりあえず撮影された場所を探すために手分けして同僚たちと方々を散開して探索をしていると、人探しをしているのだというサングラスの男が名美に「気をつけろ」と忠告してきました。

一方で手がかりを探していた同僚は次々と悲惨な殺され方をします。

 名美はサングラスの男と建物を脱出することを決意します。彼はヒデキという弟を探していると言いました。

同僚たちが殺されていく中で、自分も負傷する名美でしたが、ついに犯人らしき人物のアジトを見つけます。

そこでは「ヒデキちゃん、明日は学校に行くんですよ。また遊びに行ったの。全く糸の切れた凧なんだから」
というような母親の子供への小言のような音声が流れていました。

奥のドアを開けるとそこにはモニターやPC、食料などがあり、犯人はどうやらここで生活をしているようです。

すると犯人が帰ってきて名美と対峙します。

彼女は犯人に顔を見せるように言うとそれはサングラスの男でした。

彼は体の中にヒデキという弟を宿しており、彼が多くの人たちを惨殺したのでした。

名美はヒデキの恐ろしい力に圧倒されながらも廃墟を後にします。

その後、テレビ局に復帰した名美に届け物が届きます。

包みを開けると中にはサングラスの男のライターが入っており、ヒデキにひっかかれた傷からヒデキが、「ママー」と言って飛び出そうになっているのでした。

死霊の罠のネタバレ感想

 

 スプラッタというジャンルは日本では中々良作が出ません。

これは東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件、通常宮崎勤事件により、スプラッタ映画のような低俗な映画が人間に及ぼす悪影響が社会的な問題になったことに起因します。

今では問題作というのは犯罪の温床になるとして中々日本では製作されないわけです。

そんな事件よりも前に作られた本作はまだまだ手加減がなかったころの作品であり、紛れもなく、日本の可能性を孕んだ素晴らしい作品なわけです。

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多くの洋画名作に似ている

独自の作風がありながら、洋画の名作たちのいいところをところどころ似ている部分があります。

音楽はサスペリアのような荘厳な雰囲気をところどころ作り出すことに成功しています。

www.horrorxzombi.com

 

映像は新旧多くのホラーを彷彿とさせます。

思い出してください。 名美がドアを開けようとしたら、その糸がボーガンのトリガーに括りつけられていたシーンを。

バスルームでの犯人との対峙や、ところどこのゲーム性はまるでSAWのような不気味さがあります。

殺し方がまるでワナオトコやパフェクトトラップのような残酷さと完璧さを持っています。

もはやこの作品が海外の後のホラー監督たちに影響を及ぼしたことは間違いないでしょう。

ちなみにもちろん本作は海外版がばっちり売り出されており、一定の評価を得ています。

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総じて満足な出来

もちろん、不満な点や今の映画のほうが優れている点も多々あります。

しかし、当時のCGも特殊メイクもほとんどない時代に「どうやって撮ったんだ?!」というシーンもかなりあり、はらはらどきどきしてしまいました。

 

死霊の罠の最後に

 邦画のスプラッタ映画としてはかなり出来のいいほうです。

エロいシーンなんかもかなり多くはありますが、エロシーンがむしろ、スプラッタの途中であるとまるでオアシスの休憩場のように少し安心します。

もちろんグロがありますので得意な方だけご視聴ください!