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映画クリーブランド監禁事件~少女たちの悲鳴~の評価・あらすじとネタバレ感想

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映画クリーブランド監禁事件の評価

★★★☆☆

アメリカのクリーブランドで起きた痛ましい事件の映画化です。

事実は小説より奇なり、とはよく言ったもので監禁事件は生々しく痛々しい描写が多いです。

被害者のことを思うと、いい評価も悪い評価もつけずらいので★とさせてもらいます。

少し違和感を感じたのが制作者側が犯人のアリエル・カストロを少し同情をもって描いているように感じました。少しその点は感想で触れたいと思います。

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映画クリーブランド監禁事件のあらすじ

米オハイオ州クリーブランドのある田舎町。

高校を中退し、職を探しているシングルマザー、ミシェルは、愛する息子ジョーイに大怪我を負わせてしまい、子供を取り上げられてしまいます。

数年後、ジョーイの審査のために家を出たミシェルは、遅れそうになって焦っていました。

道にも迷ってしまい、途方に暮れていたところで、偶然出会った友達の父親であるアリエル・カストロに車で送ってもらうことになりますが、カストロはミシェルをそのまま自宅へ連れ込み、監禁します。

監禁されたミシェルは縛られ、殴られ、性的暴力を何度も受けます。

逃げようとすればさらに暴力を受けていたミシェルは身も心もボロボロでした。

カストロの子を妊娠したこともありますが、カストロは激怒し、暴行の上流産させてしまいます。

その後ミシェル以外にアマンダ、ジーナも拉致されてしまい、その数年後アマンダに子供ができて、出産します。

カストロは喜び、3人の女性と子供の奇妙な生活になります。

ある日カストロが出かけた際に家のカギをかけ忘れ、その隙に近所に助けを求め、無事警察に保護されます。

10年以上にわたったカストロの悲惨な監禁生活が終了しました

カストロはその後懲役1000年となりましたが、刑務所で自殺しました。

クリーブランド監禁事件の実際

以下Wikipediaを参考に編集

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事件の概要

2013年5月6日、クリーブランド市シーモア通り2207番地の家から助けを求めて叫ぶ女性の声に気づき、事件が発覚しました。

女性は2003年4月21日に誘拐された女性でした。

また、その家からは二人の女性も救出されました。

ひとりは、21歳の2002年8月23日に、もうひとりは14歳の2004年4月2日に誘拐され監禁されていました。

容疑者宅は、被害者たちの自宅から約5kmの位置にあり、行方不明時には容疑者自身が捜索のボランティアもしていたそうです。

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アリエル・カストロ

逮捕されたアリエル・カストロは当時52歳でスクールバスの運転手をしていて、社交的で音楽好きでした。

結婚していましたが、93年妻への暴行で逮捕、96年には妻が子供たちを連れて出ていってしまい、2005年には接見禁止命令が出ます。

女性の誘拐は2002年8月から行われており、2013年5月8日、誘拐と強姦の容疑で逮捕されました。

容疑者は女性たちが妊娠するたびに腹を蹴るなどして暴行を加え、流産させたと言われており、加重殺人の罪でも訴追される予定でした。

暴行を含む977件の罪に問われた裁判で終身刑禁固1000年を言い渡されたが、2013年9月3日に刑務所で首を吊って自殺しました。

映画クリーブランド監禁事件のネタバレ感想

 実話の監禁事件を基にした本作ですが、日本でも同様の事件が起きており、度々引き合いにだされます。

どこまで事実忠実かどうかがわかりませんが、やはり目を覆いたくなるようなシーンは数多く登場します。

事件の残酷性

単なる監禁事件ではなく、この事件の罪の重さは堕胎にあります。

犯人のアリエルカストロは少なくても5回は女性を妊娠させ、暴行することによって流産させています。

映画内でもダンベルでカストロがミシェルのお腹を殴り、翌日ミシェルが破水しているシーンがありました。

裁判でもこのシーンが問題となり、赤ちゃんに対する暴行が認められ重い刑になったとありました。

映画ではこのシーンはかなりカットされており、1回しかありませんでしたが、5回も同様のことが行われていたとは監禁女性たちの過酷な生活が垣間見れます。

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犯人に同情的なシーン

こういう映画を作る際にはとにかく事実を客観的に作ることを意識しなければなりません。

犯人が100%悪いのは間違いない中でも、実際の事件の動機や背景を抜け落ちてしまってはmそれはフィクションになってしまうからです。

今回は事件がそのまま映画の題名になっていることもあり、かなり取材が行われたはずです。

そこで見えたのは実はアリエル・カストロの残虐な面とは真逆の、家族や愛に飢えた姿でした。

カストロは監禁した女性たちを流産させる一方で、一人子供を産み、育てています。そして、事件内でも自身が子供の時に暴力にあっていたことや、家族と愛に飢えていることを告白しています。そこには悪魔であるはずのカストロの後悔すら見えてきそうでした。

制作側でもおそらくそれを見据えてあえてカストロのあーいうセリフを選んだものと思いますが、この客観性は大いに評価されるべきものだと思います。

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監禁犯と被害者の両面

もしカストロが女性を性の慰み者にしたいだけなら、実は強姦犯になっていたり、あるいは監禁した女性を殺害していた可能性もあります。

しかし、やはり監禁する者にはそれなりの理由やトラウマがあるものですよね、それが見える本作は個人的によくできているなと思いました。

一方で、被害者側も過酷な撮影だったことが容易に予想できます。

身体を縛った状態で天井から縛られたり、精神的にもつらい演技だったと思います。

 

映画クリーブランド監禁事件の最後に

 事実は小説より奇なりと言いますが、現実は残酷です。

同様の作品には映画隣の家の少女などがありえそうです。

www.horrorxzombi.com

 さて、ネットでもう少しクリーブランド監禁事件を調べると、作中出てくるミシェルの子供は実はミシェルが誘拐するより前に強姦されて産んだ子供だったという話もあります。

なんとも救いがたいミシェルの運命ですが、それでも最後のテロップで出た「現在彼女は歌と絵で楽しく過ごしている」というのがせめてもの救いになりそうです。