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カルト的人気!映画ローズマリーの赤ちゃんのあらすじとネタバレ感想

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 ローズマリーの赤ちゃんの評価

★★★★★

カルト映画の有名作品がこのローズマリーの赤ちゃんです。

少し古い映画で1968年の映画ですが、今見ても十分楽しめる名作です。

時代的にはカルト集団が当然のように実在した時代で、監督も戦争経験者ということもあり、人間の醜悪な部分がそのまま映画に反映されているような作品です。

特に監督の ロマン・ポランスキーはユダヤ人だったため第二次世界大戦のときにナチスから逃げる日々を送っており、そのいつ捕まって殺されるかわからない恐怖が彼自身の映画に大きな影響を及ぼしていると言われています。

その作品がまさにこのローズマリーの赤ちゃんだと思います。

ローズマリーの赤ちゃんのあらすじ

ニューヨークで賃貸物件を物色しているのは売れない役者のガイと妻のローズマリーです。ある日下見したアパートは老衰で死んだ女弁護士の家で家にはハーブがたくさん植えてある素敵な家で、彼らは気に入ってそこを借ります。

隣人のローマン・カスタベットとミニーの夫妻は二人にとてもよくしてくれましたが、ローズマリーにとっては時々お節介に感じることがありました。

ある日ローマン夫妻の養女テレサ・ジオノフリオが投身自殺してしまい、塞ぎこんでいる二人を元気づけるためにローズマリーたちは夕食をごちそうになりに行きます。

そこからというのも特殊なハーブの入ったペンダントをプレゼントしたり、どんどんローマン夫妻は二人におせっかいを焼くようになっていきました。

その後ローズマリーも子供が欲しいため計画的に子作りを開始しました。

ある夜ローズマリーは気分が悪くなって失神し、悪魔にレ○プされるという、夢とも幻覚ともつかない体験をします。

その後ローズマリーは妊娠し、喜んでいました。ミニーは相変わらずおせっかいで、妊婦用のジュースを作って着たり、おすすめの産婦人科医を紹介したりしてきます。

しかし、夫妻にかかわるようになってから不思議なことが起きます。ガイのライバルの役者が突然失明してしまい、ガイに主役が回ってきたり、夫妻について愚痴を言っていた友人のハッチが「話したいことがある」と言った翌日に意識不明で死んでしまうなど奇妙なことばかり起こります。

ミニーからもらうハーブや飲み物を飲むとお腹が痛くてしょうがないのです。

ふとローズマリーはハッチが残した悪魔に関する本を読んで、カスタベット夫妻やサパスティン医師、そして、夫までも主役欲しさに悪魔に魂を売り渡したのではないかと疑問を持ち始めます。

 

結末ラスト

彼らが悪魔崇拝を行っており、自分の子供を悪魔の儀式に捧げると思った彼女は自分の家を飛び出しヒル医師に助けを求めます。

ところが頼ったヒル医師はサパスティン医師に連絡し、ガイとともに連れ戻されてしまい、結果的に部屋で出産することになりました。

気づくとローズマリーは赤ちゃんが死産だったことを聞いて打ちひしがれます。

ふと、部屋で過ごしていると他の部屋から赤ちゃんの声がします。また、自分の母乳が誰かの赤ちゃんに渡っているような気がし、自分の赤ちゃんがまだ生きていると思い始めます。

ある時ローズマリーは部屋を抜け出し、赤ちゃんを探します。

ある部屋に入るとアパートの住人が一つの部屋に入って談笑しています。彼らは壁に本で見た悪魔崇拝者の絵をかかげ、黒い揺り籠を揺らしています。

そこには目が悪魔になった子供がいました。ローズマリーは「この子の目になにを」と叫びますが、実はローズマリーが産んだ子の父親はガイではなく、サタン(悪魔)であったことが明かされます。

ショックを受けるローズマリーですが、紅茶を飲んで落ち着くとそっとゆりかごを揺らし始めました。 

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ローズマリーの赤ちゃんのネタバレ感想

 文字通りカルト的人気のある作品です。

原作は小説で、映画はそれをほとんど忠実に再現しているようです。

有名な作品である「オーメン」が悪魔の子供が生まれたあとの話とすれば、このローズマリーの赤ちゃんは悪魔が生まれる瞬間を描いた作品、エピソード1です(2つの作品に関連性はありません)

DVDジャケットにも書いてあるとおり、人間の女性が人間以外の子供を産むというとんでもない設定の作品ですが、見る人を選ばない作品に仕上がっています。

見る人を選ばない作品

素晴らしいと思ったのが作品の編成です。

通常悪魔映画と言えばエクソシストや最近だと死霊館などもありますが、これらはとにかく怖い特殊メイク、不思議な力、不気味な動き、スプラッタ描写、暗闇から突然出てきて驚かせるなど、「どうだ、怖いだろう!!」という攻撃的な恐怖を植え付けてきます。

しかし、本作では一切そのような工夫はありません。

悪魔を生みますが、悪魔の描写は一切ありません。一瞬目が出てきますが、まるで猫の目のようなもので悪魔?と察することができるレベルです。

スプラッタ描写など1mmもありません。

あるのはただローズマリーが「もしや悪魔では?」という疑念のみが延々と続きます。

しかも彼らは仰々しい、悪魔崇拝ではありません。

時々聞こえるお経のような音と壁に崇拝する悪魔辛抱者の絵をかかげるだけです。

もちろん今思えば夫妻の親切やガイの異常な行動も納得なのですが、あくまでも「ちょっと変わっている」レベルであり、「こういう人もいるかも」レベルの行動をしているので最後まで「もしかして悪魔とか関係ないかも」という疑念はぬぐえないのです。

本当の恐怖は日常にある

この映画の怖さは隣人が悪魔崇拝者というところです。(最終的に夫も含めて周りがほとんどそうですが)

隣に住んでいる人というのは距離こそ近いものの、壁が1枚あるだけで正直どんな人かはわかりません。

しかもその人が親切で色んな食べ物やらアクセサリーをくれるのは無下に断るわけにはいかないのです。

そして、その一つ一つはすべて「日常でありうること」なのです。

ローズマリーが彼らをもっと早くに悪魔崇拝者と見抜くことはできなかったでしょう。

彼女は悪魔に選ばれてしまった瞬間から、悪魔の子供を産む宿命だったのです。

役者の演技による恐怖の伝染

50年以上昔の作品にも関わらず、いまだに見ていて楽しめるというのは本当にすごいことです。それは俳優たちが名演技だけで、恐怖を表現しているからにほかなりません。

例えば悪魔の目の描写が最後にありますが、その恐怖は悪魔の目自体の怖さではなく、ローズマリーの演技を通して間接的に感じる恐怖なのです。

彼女が「この子の目に何をしたの」と恐怖に歪む表情を見て私たちは恐怖を感じたのです。

つまり間接的な恐怖だけでこの作品はできています。

ミニーの謎の飲み物やみんなが臭い臭いというハーブの臭いは実際に飲んだり、かいだりしなくても俳優たちの怪訝そうな表情だけで私たちは十分不快な気持ちになれるのです。これは本当にすごいことです。

ロマン・ポランスキーを襲った悲劇

この映画にはもう一つの悲劇があります。

それは監督であるロマンポランスキーに起きた悲劇が関係しています。

監督のポランスキーはこの作品を製作後女優のシャロンテートと結婚、彼女のお腹には赤ちゃんがいました。

しかし、1969年チャールズマンソン率いるカルト集団が彼女の食事していたレストランを襲撃し、あろうことかポランスキーの奥さんと子供を殺害してしまいます。

ポランスキーは実際にカルト集団による不幸を味わうことになってしまったのです。決してローズマリーの赤ちゃんと関係しているわけではないですが、果たしてこれは偶然なのかどうか、、、、 

 

ローズマリーの赤ちゃんの最後に

ホラー映画もたくさん見てきましたが、こんなに怖い描写が少ない作品も初めて見ましたし、同時にとても感動しました。

 

当分はお隣さんからもらった食べ物は手を付けないようにしようと思います(笑)