映画パーフェクションの評価・あらすじとネタバレ感想【完璧な演奏をしないと。。。】

パーフェクション

パーフェクションの評価

★★★★☆

ネットフリックスのスリラー映画パーフェクションです。

2転3転するストーリー展開に目が離せず、ラストも衝撃で、満足できる映画でした。

ただ、ちょっと強引な展開も一部あるので見終わったあとにモヤモヤ感が残る映画でもあります。 好き嫌いが分かれる映画だと思います。

パーフェクションのあらすじ

シャーロットはボストンの名門音楽学校(アカデミー)に通っていたチェリストでした。

才能にあふれた彼女でしたが、母親が病に倒れたため学校を中退してしまいました。

時は流れ、数年後シャーロットは上海で行われたアカデミーの選考会に選考委員として呼ばれます。

そこでシャーロットは今学校で一番注目を浴びているリジーを紹介されます。

リジーと意気投合したシャーロットはその日のうちに恋に落ちベッドに入ります。

そして、翌日から休暇を取っていたリジーと一緒に旅行へ出かけます。

二日酔いが激しいリジーにシャーロットは持っていた薬を渡します。

しかし、バスに乗った後もリジーの体調は悪化し続け、ついに吐いてしまいます。

しかも吐しゃ物の中には大量の虫が入っており、二人とも驚きます。

混乱するリジーをなんとかしようするシャーロットですが、二人はバスを下ろされてしまいます。

あてもなく歩く二人ですが、リジーの体調はさらに悪化。すると今度はリジーの手の中を虫が動き出し、皮膚を食い破って外に出てきます。

シャーロットは持っていた大きな包丁で「どうすべきかわかる?」といい、リジーは自分の手を切り落とすのでした。

実はこの一連の騒動はシャーロットが仕組んでいたもので、リジーに飲ませていた薬は母親に飲ませていた強力な医薬品であり、多用すると下痢、吐き気、幻覚を見る副作用があるのでした。

しかもそれをお酒とともに服用したため、その作用がさらに強く出たのでした。

3週間後、アントンとパロマは新しい学生をアカデミーに迎えていました。

アカデミーにはチャペルを改造して作られた演奏ルームがあり、そこでは完璧な生徒が完璧な演奏をすることを求められていました。

その夜学校の門をたたく音に気付いたアントンは、外に右腕を失ったリジーを見つけます。

リジーはことのいきさつを話し、アカデミーに残ることを希望しましたが、アントンは拒否し、追い出そうとしました。

絶望と怒りで震えるリジーはすべての元凶となったシャーロットを探し出し拉致し、アントンに差し出すことにします。

拉致されたシャーロットはドレスを着せられ学校内のチャペルにいました。

そこではアントンはじめアカデミーの教師たちがシャーロットに演奏することを求めています。

結末ラスト

実は完璧な演奏を求めるアントンはそこでミスをした生徒に性的暴力をしていたのです。シャーロットは音楽の指導と性的暴力を混同させ、生徒を洗脳教育しているアカデミーから逃げるために退学したのでした。背中の音符のタトゥーはその暴力の証でした。

そして、アカデミーで活躍するリジーもまた性的暴力にさらされており、シャーロットは彼女の洗脳を解くために手首を切り落としたのでした。

演奏会がはじまり、完璧な演奏をしたシャーロットですが、アントンは約束を破り彼女に暴力をふるおうとします。

しかし、リジーによってシャーロットは危機を脱します。リジーは実は洗脳が解けてシャーロットの味方だったのです。

シャーロットたちはパロマも殺し、ついにアントンも捉えますが、その際にシャーロットは片腕を失います。

日がたち両手両足を切断され、目も口も縫い付けられたアントンはチャペルでシャーロットとリジーの演奏を聞かされているのでした。

パーフェクションネタバレ感想

パーフェクションのキーワードである音楽、完璧、暴力教師といえばまず映画「セッション」を思い出しました。

セッションはヒューマンドラマのような展開を見せますが、パーフェクションでは残念ながら血みどろの展開を見せます。

2転3転するストーリー

この映画が飽きない最大の理由は展開がめまぐるしく、かつそのネタバレが逆戻しで解説されるところです。

多くの映画で「読者の解釈に任せます」のような見終わったあとに「?」となってしまうストーリーが多いのですが、この映画はわざわざ逆再生してまで色々な理由を解説してくれます。

まずはじめはシャーロットの嫉妬のように見せ、次にリジーの復讐に見せ、最後は仲良くアントンを処刑するわけですが、この展開が早いので飽きることなく見ることができます。

ラストの衝撃

制作者の狂気を感じるこのパーフェクションという映画ですが、そのまま終わっていればそれほど印象に残らない映画だったと思いますが、ラストの衝撃は個人的に忘れられない1作となりました。

それはこのシーン。四肢を切断されたアントン

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そして、共に右腕と左腕を失ったシャーロットとリジーです。

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完璧(パーフェクション)が求められる教会で四肢を失った3人が演奏に酔いしれるなんてすごい皮肉が利いており、個人的にこの描写だけで満足です。

最後に

見終わった後に残るモヤモヤはおそらくシャーロットへの同情の余地があまりないというところでしょうか。

わざわざリジーの片腕を切り落としてまで彼女の洗脳を解く必要があったのか、、、シャーロット自身もブレーキの効かないサイコパスでもあるので、そこがどうも一般人の私にはピンとこなかったのが★5にならなかった要因でした。